本当にあった地獄のママ友生活

娘の幼稚園や小学校で繰り広げられた、恐怖のママ友事件簿です。 maumichanは、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイト宣伝プログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。

恐子さんの取り巻き

恐子さんは新たなママ友獲得の為か、再びいろんなママさんに話しかけるようになっていました。

恐子さんのお眼鏡にかなったママさん2人を引き連れ、ハキ子さん、ギャル子さん、私を誘いまたランチ会を計画し始めました。

恐子さんにスカウトされたママさん2人は、どちらも気の弱そうな大人しい人でした。

 

恐子さんがセレブさんの悪口を言い始めると、

「あー、わかる。いつもブランド物を着てるから近づきにくいよね。いい歳して若作りだよね。」

「今日もでっかいサングラスをかけてて芸能人気取りだったよ。」

「先生にこんなことを言ってたよ。」

などと同調したり、新たな情報提供をする様子も見受けられました。

まさに恐子さんが求めていた人物だったようで、その日以来3人で固まってよく話をするようになりました。

 

 

遠目から見ても、3人とも眉間にシワを寄せて話しているので、悪口で盛り上がっているのは一目瞭然でした。

セレブさんは毎朝挨拶をしていましたが、恐子さんは相変わらず無視をしていました。

私がされたのと同じ感じのヤツです。

恐子さんの取り巻きと化した2人のママさんは、単独の時は挨拶をしていますが、恐子さんが側にいると同じように無視をしていました。

セレブさんは気にする様子もなく、いや本当は気にしているとは思いますが、そんな風には全く見せずいつもにこやかで堂々としていました。

 

ある日、幼稚園帰りにコンビニ寄ると、恐子さんの取り巻きママの1人と会いました。

私は思い切ってセレブさんのことを聞いてみました。

 

セレブさんは恐子さんが思っているような人ではないこと。

私の目からみたセレブさん像。

挨拶をしないのは良くないこと。

私もついこの前まで同じ目に遭って辛かったこと。

 

取り巻きママさんは真剣に聞いてくれ、次のように言いました。

恐子さんはとても怖い人で逆らえない。

嘘をついてセレブさんの名誉を落とすことを他のママさんや先生に言っている。

恐子さんの前で一度セレブさんに挨拶をしたら、「どうして挨拶するの!挨拶なんかしなくていい!私と同じように思ってるくせに、セレブさんにもいい顔するなんて信用できない!」と怒られた。

本当はセレブさんのことが嫌いなわけではない。

ということでした。

嘘をついて名誉を落としているというのは、セレブさんが不倫をしているというようなことを言っているそうです。

理由としては、

「あんなにオシャレして化粧もバッチリしてるなんて他の男に色目を使う為以外考えられない。旦那があまりかっこよくないから不満に思っているんだろう。」

という何の根拠もへったくれもない恐子さん思い込みによるものだそうです。

その取り巻きママさんは、セレブさんと登園時間が大体同じなのでスパイのような役もさせられているそうです。

恐子さんに聞かれる内容は、

どんな服を着ていたか。

先生と何を話していたか。

というたわいもないものですが、とにかく毎日聞かれるのでチェックして報告するのが日課となっているとのことでした。

恐子さんとはラインで頻繁にやり取りもしていて、恐子さん自体がとても威圧的で今更離れるわけにはいかない、でもできることなら離れたいと悩んでいるようなことも言っていました。

 

もう一人の取り巻きのママさんはどう思っているのかはわかりませんが、このママさんと恐子さんは主従関係のような感じがしました。

私は何とか恐子さんと距離を置いた方が良い、と伝えてその日は別れました。

 

しかし、嘘までついて人を陥れようとするなんて、恐子さんは思っている以上に危険人物かもしれないとさらに恐怖感をおぼえました。

文庫 平気でうそをつく人たち 虚偽と邪悪の心理学 (草思社文庫)