本当にあった地獄のママ友生活

娘の幼稚園や小学校で繰り広げられた、恐怖のママ友事件簿です。 maumichanは、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイト宣伝プログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。

家族参観日

家族参観日の前日、恐子さんがいろんなママさんに誰が来るのかを聞いていました。

珍しく私も聞かれたので、「主人が来ます。」と答えると年齢、職業、どんな雰囲気かを聞かれました。

主人はエクステリアの会社に勤めているのでそう答えると、かっこいいのかと聞かれたので、普通ですと答えました。

後でハキ子さんが言うには、みんなに聞いていたそうです。

ハキ子さんの予想では、自分にとって有益な人物であるかどうか探ってるんじゃないかとのことでした。

大手の会社に勤めているご主人のママさんは、年収まで聞かれたそうです。

そのママさんは携帯番号も交換させられていました。

私には、全く食らいついてくる感じではなかったのでホッとしました。

 

家族参観日当日、旦那とわんこと登園しました。

すると、恐子さんがめちゃめちゃ愛想良く、

「おはようございます!!」と挨拶してきました。

私にまでにこにこと笑いかけているのが不気味でした。

事もあろうに旦那に、

「わんこちゃんとうちの娘がお揃いの髪型になっちゃって双子みたいでかわいいんですよぉ〜」

と言ったので戦慄が走りました。

嘘つけ!あんなに怒ってたくせに!

昨日まで私の挨拶は無視してたくせに!

話を全て聞いている旦那は、予想以上にヤバイ人だと思ったらしく、努めて愛想よく接していました。

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その日の恐子さんはなぜかテンションが高く、いろんなママさんや旦那さん、さらには上の学年のママさんにまで話しかけに行っていました。

子供の参観よりそちらの方が一生懸命だったので、何しに来てるんだろうとシラけた目で見ていました。

恐子さんのご主人は大人しそうな人で、恐子さんの側から離れようとしない感じでした。

親子ゲームは普段来ないパパとできて、どの子もとても嬉しそうでした。

綱引きは全員参加で、チームに分かれて対決しました。

わんことAちゃんは同じチームになってしまったので、必然的に親の私達も恐子さん夫婦と同じ綱でした。

その時もやたら私の旦那に話しかけて、旦那も冗談を交えつつ上手い対応をしていました。

 

帰りの会が終わり、みんな各々帰って行っている時に、また恐子さんが話しかけて来ました。

 

「まうみちゃさん、今日は楽しかったね!家も近いし今度公園にでも行こうね!旦那さんも今度うちでバーベキューでもしましょう!」

 

・・・もう鳥肌モンです。

なぜ急に機嫌が良くなってんの?

何があったの?

昨日まで無視してた人間が、バーベキューしましょう?

ゾゾゾゾ・・・

そもそも最初から機嫌が悪かったのも無視されてたのも、全部意味がわからないけど今日が一番意味わからんっ!!

 

帰る道中、旦那と恐子さんの態度の急変について話しましたが、旦那の恐子さんに対する対応が良かったのでは?という結論に至りました。

対応が良いと言っても、そこまで喋ってはいませんが、まぁ何か思うところがあったのでしょう。

 

明日はどんな対応をされるのだろう。

無視には慣れて来ていたのに、あんな対応されるとどうしていいか本当にわからない。

余計に憂鬱になりました。

 

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先生に心配される

髪型事件以降、ますます恐子さんの態度はあからさまになっていきました。

 

挨拶は基本無視。

無視というか、見えてないですよ〜聞こえてないですよ〜っていう感じです。

腹が立ったので、先生の前で再度大きな声で挨拶をしたこともあります。

そんな時は、抱っこしているAちゃんの妹(6ヶ月)をこれ見よがしにあやします。

 

私: 「おはようございます!」

恐子: 赤ちゃんに視線を落として被せ気味に。

「どうしたんでしゅか。お腹空いたんでしゅか。よしよし〜!」 

 

という風にね。

これがまた自然で上手いんです。

あなたのことなんて視界に入ってないわよ。

自分の声であなたの声なんか聞こえてないわよって。

最初は、あれ?見えてなかったのかな?聞こえてなかったのかな?って思ってましたよ。

でもさすがにこれが毎日続けば、私だけじゃなく先生も他のママさんだって気付きます。

ハキ子さん、ギャル子さんは心配して声をかけてくれました。

当たり障りなく「大丈夫だよ。ありがとう。」と答えるだけで、深く相談するところまではいきませんでした。

コミュニケーション能力が高い人は、ランチやお茶にでも誘って仲良くなれるんだろうけど、私にはなかなかハードルが高いものでした。

 

ある日、担任の先生との懇談がありました。

園でのわんこの様子や、家での気になることを話し合いました。

懇談が終わろうとした時に、先生が恐子さんの話を出してきました。

 

先生: 「お母さん、Aちゃんのお母さんと何かあったんですか?」

私: 「え?なんでですか?」

先生: 「わんこちゃんのお母さんにだけ挨拶してないような気がするんです。

他のお母さんへの態度と違うなと思って。

困ったことがあればなんでも言ってくださいね。」

私: 「やっぱり先生から見てもそう思いますか?

何故だか理由はわかりませんが、Aちゃんとわんこの髪型が一緒になってしまったことが良くなかったみたいです。」

先生: 「あの日怒っているような感じでしたもんね。

でも、たまたま一緒になってしまったんだからあんな態度は大人気ないと思います。

職員室でもAちゃんのお母さんの態度は話題になっています。

ママ友いじめってどこの園でも問題になっているので大変だと思いますが、話はいくらでも聞くので気に病まないでくださいね。」

 

先生の言葉が嬉しかった。

他のママさんに相談できなくて孤独だったけど、先生がそう言ってくれただけでも心が保てそうな気がしました。

その後も恐子さんはあいかわらずでした。

 

ある日、先生から、家族参観日を行うので、お父さんやおじいちゃんやおばあちゃんと一緒に参観してくださいと連絡がありました。

 

家に帰って旦那に話すと、行けるとのこと。

家族参観日では、グループに分かれて親子ゲームをしたり綱引きをしたりするそうです。

恐子さんと同じグループになると思うと考えるだけで憂鬱ですが、旦那がいると思うと心強いです。

旦那には恐子さんとのエピソードを毎日報告していたので、「ついに恐子さんが見れる!」と楽しみにしているようでした。

恐子さんの旦那さんはどんな人なのかな?

やっぱり旦那さんも同じ雰囲気の怖い人なのかな?

その日は二人で張り切って挨拶してみよう!

などと話し、少し明るい気持ちになりました。

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恐子さんの言いがかり

ランチ会をきっかけに、私は完全に恐子さんが苦手になってしまいました。

恐子さんが近くにいると、胸がざわざわします。

理由のわからない悪意をビンビン感じてしまいます。

かといって、恐子さんに理由を問いただす勇気は私にはありませんでした。

 

ある週末、わんこが「ママ、暑いから髪切りたい!」と言いました。

わんこは髪の毛は背中まであり、量も多く、ドライヤーで乾かす時にとても時間がかかります。

夏に向けて短くするのもいいね、と思い美容院に連れて行きました。

美容師さんにお任せすると、長かった髪を顎くらいまでバッサリ切り、子供らしいボブに仕上がりました。

前髪も眉毛よりずいぶん短くなり、わんこは「わぁい!ちびまる子ちゃんだ〜!!」と大喜びだったので、私も嬉しくなりました。

「幼稚園の先生、かわいいっていってくれるかな?」

わんこは幼稚園で短くなった髪の毛を、みんなに見せるのをとても楽しみにしていました。

 

月曜日、寝癖を直して張り切って幼稚園に向かいました。

わんこの髪型は好評で、先生もお友達も褒めてくれ朝から上機嫌です。

その光景を微笑ましく見ていると、少し遅れて恐子さんがAちゃんの手を引いてやってきました。

「おはようございます。」と恐子さんの隣のAちゃんに目を向けると・・・。

ママ友のサダメ。

なんとAちゃんがわんこと同じ髪型になっていました。

 

「あら!Aちゃんも髪を切ったの?わんこちゃんも髪を切ってAちゃんと同じ髪型になってるよ!双子みたいでかわいいね!」

先生がそう言うや否や、わんこが駆けて来て、

「わあ!Aちゃんもわんこと同じ髪型になってる!やったー!!お揃いだね!」

Aちゃんも、

「わー!やったー!」

2人で手を繋いで仲良く教室に入っていきました。

「見て見て〜!」

2人の嬉しそうな声が遠くで聞こえてきます。

 

が・・・

隣の恐子さんに目をやると、ものすごい形相で私を睨んでいました。

「・・・おはようございます。」

恐怖を押し殺し、2度目の挨拶をしました。

恐子さんからの挨拶はありません。

またあの蛇のような目で、上へ下へとジロジロ睨んでいます。

そして、ハキ子さんを見つけると、

「ちょっと聞いてー!!」

と大きな声を出して去っていきました。

 

私は胸がドキドキざわざわしました。

ハキ子さんに必死で何かを訴えている恐子さんの背中が視界に入りました。

背中からでも相当怒っているのが伝わります。

わんこがAちゃんと同じ髪型にしたことを怒っているのが容易に想像できました。

 

「あり得ない!」

「マジムカつく!」

「最悪!」

 

時々聞こえてくる恐子さんの声が胸に刺さりました。

急いで車に乗って、家に帰りました。

 

私が何をしたと言うのだろう。

Aちゃんが元々あの髪型にしていて、わんこが後から真似をしたのなら気持ちはわかります。

でもね?

お互い週末に切って、今日偶然にも同じ髪型だとわかったんだよ?

恐子さんが本当に私の想像通りのことで怒っているのなら、あまりにも理不尽すぎやしませんかー??

 

悶々としているうちに迎えの時間が来てしまいました。

憂鬱な気持ちを押し殺し、足取り重く幼稚園の玄関に向かうと、ハキ子さんが話しかけて来ました。

 

「Aちゃんが熱が出て早退したんだって。

今朝恐子さんが、わんこちゃんがAちゃんの髪型を真似したってすごく怒ってた。

お互い週末に切ったんだから真似したわけじゃないでしょって恐子さんに言ったんだけど、全然聞く耳持たないんだよね。

気にしない方がいいよ。」

 

私の想像通りでした。

恐子さんの言い分としては、

髪の長い子が多いから、Aちゃんの髪型をボブにしたいと日頃から言っていた。

それを聞いた私が真似をして同じ美容室に行った。

わんこはAちゃんが好きだから、絶対真似をしたんだ!

ということらしい・・・。

「日頃から言っていた」と言うけど、私は恐子さんと全然仲良くないし基本喋らない(喋ってもらえない)、恐子さんがいるグループにだって近づけないのにどうやってそんな情報入手するんだよっ!

「同じ美容室」とか私はストーカーか!

ってか、全然憧れてませんけどっ!

 

恐子さんの言っていることは完全に言いがかりだけど、彼女は自分が思ったことは全て正しいと思い込んでしまう人間なんだと思う。

あぁ、また明日から更に憂鬱だ・・・。

旦那に相談しても、「そんな奴ほっとけ!」

まぁ、正論なんだけどさ。

予期せぬ恐子さんの攻撃で、心がずっしり重い1日でした。

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ランチ会で恐子さんの隣の席に

 

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「せっかくだから、色んな人のことをよく知るために席はクジにしない?」

 

お店に着いて、みんなが集まるとハキ子さんがこう言いました。

ハキ子さんは既にクジを作って来てくれたとのことでした。

みんなに楽しんでもらうために、クジまで作って来てくれたなんて・・・

その日に集まったのは10人で、他のママさん達も私も賛成しました。

 

が、しかし、そこで恐子さんがボソっと一言。

「別に自分が好きな人と座れば良くない?」

 

・・・・・

いやいや、好きな人と言っても幼稚園が始まってまだ1週間ですよ?

好きも嫌いもないでしょうよ?

仮に好きな人がいたとして、「じゃあ私〇〇さんと座ります。」なんて、なんとなく変な感じになるじゃないですか。

他のママさん達も戸惑った表情をしています。

 

ハキ子: 「どうする?どっちがいい?」

ママさん達: 「・・・・・」

 

ここは意を決して!

私: 「ハキ子さんがわざわざ家でクジを作って来てくれたんだから、私はクジがいいと思います。」

ギャル子: 「私も色んな人と喋りたいのでクジがいいです。」

数名: 「うん、クジにしよー。」

そんなこんなで結局クジになりました。

 

クジの手順は、

まず、席に数字が書いた紙を置く。

次に、ら紙袋の中に数字を書いた紙が入れてあり、それを1人1枚引いていく。

引いた数字と同じ数字の席に座る。

というものでした。

順番にクジを引いていき、わたしの番になりました。

紙袋の中に手を入れて、1枚掴んで開いてみると、書いてあった数字は「7」。

やった!ラッキーセブンだ!

なんて思いながら席へ向かうと・・・

隣に座っていたのは恐子さんでした。

 

(うわぁ・・・マジか・・・)

心の声が出ないように、笑顔で、

「恐子さん、よろしくお願いします♪」

努めて明るく言いました。

返って来た言葉は、

「はぁ・・・。」

またか。

この人好き嫌いが思いっきり顔に出る人だな。

 

席に着き、近くに座っている人達で色んな話をしました。

この時に気づいたのですが、恐子さんは私が喋っても私の方を見ません。

目が合ってもすぐにそらします。

他の人に対してはそんなことはありません。

笑顔を見せて冗談も言って楽しそうです。

でも、私が何か言うとシラけた感じで返事もしません。

 

例えば、

Kくんママ: 「みなさん、何か習い事させてますか?うちはダンスです。」

恐子さん: 「えー!すごい!見てみたいなあ!」

Yちゃんママ: 「うちはリトミックです。」

恭子さん: 「リズム感良くなりそう!どんなことするの?」

って言う感じだったのですが、

 

私: 「うちはピアノを習い始めたばかりです。」

恐子: 「・・・」

ノーリアクション、一瞥もしない。

他のママさん達も、え?何この空気・・・

ってな感じで完全に不穏な空気を感じ取った様子でした。

 

え?なんで?

私嫌われてる?

でも、嫌われるっていってもほとんど関わってないんですけど・・・

他の人への対応と比べても、嫌われているのは確かでしょう。

でもその理由がわからない。

理由なき悪意に晒されて、沈んだ気分のままゆっくり時間が流れていきました。

初めてのママ友ランチ会 移動編

いよいよ人生初のママ友ランチ会の日がやってきました!

 

昨日の恐子さんの様子のことはすっかり忘れてしまっていました。

初めてのランチ会に朝からわくわくしていました。

わんこを送ってバイバイしていると、ハキ子さんが話しかけてきました。

 

ハキ子: 「まうみちゃさん、店の場所が少しわかりにくいから私の車に乗って!一緒に行こう!」

私: 「いいんですか?ありがとうございます!」 

ハキ子: 「気にしないで!ギャル子さんと恐子さんも乗せていくから。」

 

そこでやっと昨日の恐子さんの様子を思い出しました。

昨日のアレは何だったんだろう・・・

心に少し不安を抱えたまま、ハキ子さんの車に乗りました。

ハキ子さんの車は、助手席にチャイルドシートを設置してあるので、3人で後ろにならなければいけません。

私とギャル子さんが最後部の座席に座り、恐子さんが後部座席に座りました。

 

移動中は、ギャル子さんと子供や先生の話をしました。

気さくで明るく、言葉の言い回しもセンスがあってますます好感を持ちました。

恐子さんは、身を乗り出してハキ子さんとばかり喋っていました。

 

恐子: 「先生ムカつかない?〇くんだけ差別してると思う!」

ハキ子: 「えー?そうかなぁ。子供に応じた指導をしてるのかも。」

恐子: 「いや、絶対差別!〇くんのママは人に取り入るのがうまいから、どうせ先生にもゴマすってると思うよ!あの先生もう嫌!」

 

こんな感じでした。

恐子さんは普段愚痴が多いのかな?

だからいつも眉間に皺を寄せてるのかな?

ハキ子さんは同調は決してせず、かといって強く否定もせず、上手にかわしている感じでした。

恐子さんは、お店に着くまでハキ子さんとしか話しませんでした。

私とギャル子さんのことは視界にすら入っていないような、見えているけど見えていないフリみたいな態度でした。

私はなんとなく居心地が悪くて、早くお店に着かないかなぁ・・・と思っていました。

 

やっぱり恐子さんて、怖い。

やっぱり苦手かも・・・。

最初に恐子さんに感じた違和感を、再び実感した時間でした。

ママ友ランチ会のお誘い

彼女がイジワルなのはなぜ?―女どうしのトラブルを心理学で分析!

「まうみちゃさん、明日みんなでランチに行きませんか?」 

 

幼稚園生活が始まり、1週間経った頃・・・

あるママさんからランチのお誘いがありました。

ママ友とランチなんて、私には縁遠いと思っていましたが、ついに!

学生の時からどちらかと言うとグループは好きな方ではなく、気ままに一人でいる方が好きなタイプなのですが・・・

 

幼稚園という小さな集団で孤立するのもなぁ。

私だけなら気ままにやるけど、わんこに影響が出るかもしれない。

いや、でもママ友って怖いって言うし、正直めんどくさい・・・

いやいや、わんこもプライベートで遊ぶお友達ができた方がいいよね?

 

私はこんな感じで、戸惑いました。

うちの家族は県外から〇〇市に引っ越して2年ほどしか経っていなく、子供連れで遊べる友達はいませんでした。

住んでいるアパートにも同じような小さい子はいないし、出産後も児童館にすら行ったことがなく、わんこは寂しいだろうなと思っていました。

ママ友ができて、お休みの日に遊んだらきっとわんこも喜ぶだろう。

気が合うママ友ができれば私も嬉しい。

よし!ここは行っとこう!!

 

私:「行きたいです!」

ママさん: 「私、ハキ子(仮名)です。よろしくね!まうみちゃさんより年上だけど、タメ語でいいからね〜」

 

ドキドキしました。

幼稚園生活が始まり、他のママさんは子供を送って行った後数人でおしゃべりしていましたが、自分からガツガツ入っていくのも気がひけるので、わんことバイバイしてさっさと帰っていました。

楽しそうにグループで話すママさん達が少し羨ましかったので、ランチ会をきっかけにお話できるようになればいいなあ・・・と思いました。

ハキ子さんは、とてもハキハキしていて自分の意見をはっきり言える人です。

嫌味な感じは全然なく、いつもニコニコ挨拶してくれて好感を持っていました。

正直この誘いはとっても嬉しかったです。

 

もう一人好感を持っていたママさんがいます。

ギャル子さん(仮名)です。

名前の通り、若いギャル風のママさんなのですが、見た目とは違ってとても礼儀正しくよく気のつくママさんです。

挨拶の時に必ず頭を下げてくれ、戸惑っている時に「〇〇ですよ」などと教えてくれて親切な人です。

ギャル子さんも息子さんを送って行った後、グループには入らずさっさと帰っていたので、勝手に親近感が湧いていました。

ランチ会にはギャル子さんも来るらしいので、楽しみでした。

 

ハキ子さんと話していると、遠くから視線を感じました。

キョロキョロしてみると、少し離れたトイレの入り口から恐子さんがジーっとこちらを見ていました。

この前のあの目つきです。

 

眉間に皺を寄せて、下から上へジーっと・・・

 

私とハキ子さんから視線を話すことなく、ひたすらジーーーー・・・

そわそわしました。

ハキ子さんは全然気づいてなくて、

「それじゃ明日ね!楽しみにしてる〜」

とフレンドリーに去って行きました。

 

ハキ子さんと別れ、車で家に帰ろうとした時、ハキ子さんの車のところへ恐子さんが行ってお話していました。

目が合ったので会釈をしたけど、無視。

あれ?気づかなかったのかな?

さっきの視線は何だったのかな?

何も悪いことしてないよね?

なんとなく不安な気持ちで、家に帰りました。

恐子さんとの出会い

ママ友がこわい 子どもが同学年という小さな絶望 (コミックエッセイ)

娘の幼稚園で恐子さんと出会う

 

娘が3歳の時、私立の幼稚園に入園しました。

家からは車で50分ほどかかる市外の幼稚園です。娘の同級生ママさん達は、はほとんど幼稚園の近くの人ばかりで疎外感を感じていました。

 

そんな時に、担任の先生から、「Aちゃんも〇〇市なんですよ!」と教えてもらいAちゃんのママに声をかけてみることにしました。

 

Aちゃんのママの第一印象は・・・

顔が怖い・・・

細眉でギュッと上に釣り上がり、三白眼気味で・・・とにかく顔が怖かったです。

顔もそうですが、雰囲気というか空気というか・・・

人と話す時に、真っ正面から相手の顔を見るんじゃなくて、顔を下に向けて目だけギョロっと上にあげて睨む感じの目つきです。

 

まあ、人は見かけによらないしいい人かもしれないし!

勇気を出して話しかけました。

 

私: 「はじめまして。わんこ(仮名)の母です。私も〇〇市なんですよ。よろしくお願いします。」

Aママ: ジロッ(上から下へ舐めるような視線)

         「・・・はぁ。よろしくお願いします。」

私: 「私家から50分かかりました。雨の日は混むから早く出ないといけないですね。」

Aママ: ジロジロ

          「・・・ですね。」

 

こんな感じでした。

そしてすぐに他のママさんのところへ行ってしまいました。

Aちゃんママの名前はここでは恐子さん(仮名 顔が怖いのでw)とします。

うーん・・・普段人のことを悪く思わない私ですが、この時はなんというか味わったことのない嫌〜なものを感じました。

いきなりジロジロ舐めるように見られたのも謎ですし、話す時に終始眉間に皺を寄せていたのもなんかドキドキしました。

私なんか変なこと言ったかなあ・・・。

多少気になりましたが、元来忘れっぽく気にしない大雑把な性格なもんで、その日の不快な気分はすぐに忘れてしまいました。

 

恐子さんとトラブルになって、出会った時のことを思い出して・・・だいたいこんな感じだったと思います。

 

さあ、明日から幼稚園生活が始まる!

わんこよ、楽しい毎日を送ってくれ!

その日の夜は、わんこの幼稚園生活への期待でいっぱいでした。

 

恐子さんとの出会いがのちにあんなトラブルに発展するなんて・・・

 

その時は思ってもみませんでした。